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[穴語:Exif & フォーサーズ/日本カメラ2005年1月号:238]


[EXIF]

 Exchangeable Image File Formatの略で、イグジフと読む。正確に言えば、JPEGやTIFFなどをサポートしたデジタルカメラ用の画像ファイルの規格ということになるが、慣用的にはデジカメで撮った画像に記録されている、さまざまな撮影情報のこと。
 現在販売されているほとんどのデジカメはEXIFを採用しているので、撮影した画像ファイルはJPEGやTIFFそのものに見えるのだが、そこにはサムネイルや撮影日時・カメラ名・焦点距離・絞り値・シャッタースピード・露出補正値・ホワイトバランス・撮影したカメラの名前・デジタルカメラ名などが、自動的に埋め込まれている。それらの情報はEXIF対応のソフトを使えば簡単に参照できるので、上手く利用すれば写真のレベルアップや整理に大いに役に立つに違いない。
 と、自分が見る分には大変便利なEXIFなのだが、当然その情報は自分だけでなく誰にでも見ることができることに注意したい。こっそり新しいカメラを買ったり、こっそりどこかに行ったりしていても、EXIFの情報を見るとバレバレ、なんていうこともありうるのだ。「別名で保存」すればEXIFが消えてしまうソフトもあるが、ずっとEXIFを保持するソフトもある。自分が使っているのソフトがEXIFをどのように扱っているのか、また、自分のカメラがどの程度詳細な情報を記録しているのか、一度調べておくといいだろう。

[フォーサーズ]

 レンズ交換式デジタル一眼レフの新規格の名称。カタカナにしてしまうと意味がわかりにくいが、英語で書くとFour Thirds(フォー・サーズ)、つまり4/3(3分の4)が名称の由来になっている。何が4/3かというと、撮像素子の大きさ。4/3型の画像素子サイズは、35mmフィルムの約4分の1の面積、約2分の1の対角長なので、焦点距離は約2倍になる。例えば35mmで50mmのレンズは、フォーサーズでは100mm相当ということになり、計算もしやすい。この撮像素子規格と、レンズとボディのマウント規格を合わせたものが、フォーサーズシステムと呼ばれるもの。
 昔、レンズがスクリューマウントであった頃は、ボディとのそれなりの互換性もあったが、一眼レフ時代に入り、自動化、電子化が進んで、ボディとレンズの情報伝達が複雑化するにつれ、どんどん専用新マウントが登場し、同じメーカーですら互換性のないマウントも珍しくなくなった。カメラが進化し続けている証拠とも言えるが、この乱立する独自マウントと互換性の乏しさは、はじめて一眼レフに興味を持った人などには驚きだろう。
 おおげさな言い方をすれば、メーカーの垣根を越えて使いたいボディに使いたいレンズを組み合わせるのは、写真愛好者の長年の夢。それだけに、オリンパスとコダックの合意によって生まれ、現在までに三洋電機・シグマ・富士写真フイルム・松下電器産業*が賛同しているフォーサーズシステムのゆくえが注目されるところだ。

*撮像素子規格に賛同。